地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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放鳥するときは目を離さないで

放鳥時の事故による来院数が減りません。今回は具体的な事故の例を挙げ、
共通する原因についてお話ししたいと思います。

灯油のタンクに飛び込んだ

灯油のタンクのふたを開けたまま、給油ポンプを取りに出た隙に、
鳥さんがタンクの中でぐったりしていた。

掃除機で吸い込んだ

鳥さんを放鳥している間に鳥かごを掃除し、
その後周囲のほこりを掃除機で掃除することを日課にしている。
普段はその間箪笥の上にいるが、その日は自分のそばにいた。
それに気付かず吸い込んでしまった。

ソファに座る際、鳥さんに気づかず下敷きにしてしまった

放鳥中はいつもカーテンレールに止まっている。
まさかソファーの上にいるとは思わず、座ってしまった。

ほんの一例です

これらの話を聞くと「ほんと?」と思われるかもしれませんが、
すべて当院で経験した実例であり、ほんの一例です。

放鳥中におこる事故の共通点は、“慣れ”と“何かしながら”だと思われます。
まさか灯油に飛び込むなんて、掃除中に自分のそばにいるなんて、
ソファに来ることなんてなかったのに、など。

鳥さんの行動パターンは一定ではありません。
そのため放鳥中は、常に鳥さんを見守ることが大切だと考えます。
トイレに行きたくなった、宅急便が届いた、など、短時間でも部屋を離れる際は、
いったん鳥さんをケージに戻すなど、細心の注意を払うことをお奨めします。