ジアルジア症は、ジアルジアと呼ばれる寄生虫が引き起こす病気です。
セキセイインコで時折見られますが、他の鳥種では稀です。

鳥さんの腸に寄生しています

ジアルジアは鳥さんの腸に寄生しています。
腸で栄養を吸収して増殖した後、糞の中に排泄されます。
そのため排泄された糞から感染すると考えられています。

症状

主な症状は下痢ですが、免疫力が低下すると症状が悪化します。
お迎え直後の幼鳥はストレスにより免疫が低下しやすいので注意が必要です。

診断

診断は糞便検査でおこないます。
糞便検査でジアルジアの感染が確認されたら、駆虫薬を用いて駆除します。

短期間で駆虫できる場合は良いのですが、駆虫薬が効きにくい場合は
複数の薬での治療が必要となり、治療期間も長びく場合があります。

また先に書いたとおり、免疫力低下で症状が悪化することがあるため、
生活環境や食餌の内容にも気を配る必要があります。

症状を示さない鳥さんもいます

感染していても症状を示さない鳥さんもいますが、将来的に発症するリスクはあります。

また知らないうちに他の鳥さんに感染させる可能性もあるため、元気なうちに健康診断を受け、
感染が確認された場合には早期に駆除することをお奨めします。

新しく鳥さんをお迎えする場合は、検査を済ませてからお家にいる鳥さんと一緒にすることで
感染の防止にもつながります。