地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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オカメインコのヒナはデリケートです

飼い鳥として人気の高いオカメインコですが、さし餌が必要な時期のヒナは、
お迎えした直後のトラブルが多いため注意が必要です。

症状

主な症状は食欲不振とそれに伴う体重減少です。やがて元気もなくなってきます。

お迎え後1~2週間で来院されることが多いですが、
お迎えした当日や翌日から体調不良を訴えて受診されることもあります。

原因

原因は、環境変化などのストレスではないかと考えます。

親元を離れペットショップに移動し、更にオーナーさんのもとへと、
短期間にヒナを取り巻く環境が変化します。

このような変化に対し、特にオカメインコのヒナは弱いのではないかと考えます。

そのため、入院してもそれが更なるストレスとなり、治療に対する反応が鈍いことが多く、
他の鳥種と比べても回復しにくいのが特徴です。

対処方法

対処方法は、お迎え後にストレスを与えない事ですが、
環境の変化そのものがストレスとなるため、
さし餌の作り方、温度管理などの工夫だけでは上手くいかない事も多いです。

このような理由から、オカメインコをお迎えしたい方は、
さし餌を卒業し自力で食餌を食べられるぐらいに成長した鳥さんを
お迎えするというのも一つの方法です。

ご自身でさし餌をして育てなくても、人に育てられたオカメインコは、
どなたにでもすぐ慣れてくれると思います。