地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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熱中症にご注意ください

ケージ内の温度が30℃を超えると熱中症になる可能性があります


暑さには比較的強い鳥さんですが、ケージ内の温度が30℃を超えると
熱中症になる可能性があります。

今回は当院で熱中症を疑ったケースについてお話します。

夜間に居間で発生したケース


こちらのご家庭では、鳥さんのケージは居間に置いています。
午後8時にケージに暗幕を掛け、ご家族が寝室に移動する午後11時頃に
エアコンを切っておられました。
翌朝暗幕を外した時に鳥さんの異変に気付き来院されました。
暗幕を掛けることで、エアコンがついているにもかかわらず
ケージ内の温度が上昇した、夜間になっても気温が下がらなかった、
エアコンを切ることで更にケージ内の温度が上昇した、
などの悪条件が重なったことが原因と考えられます。

当院では、発情対策としてより早めにケージ内を暗くすることを
お奨めしていますが、この時期はケージ内の急な温度上昇に注意が必要です。

ケージ内の温度が30度以上になるような場合は、暗幕にも一工夫お願いします。

車内で発生したケース


鳥さんと一緒に車で外出する際、エアコンがまだ効いていない車内に
荷物とともにケージを積み込んだことで熱中症になってしまいました。

この事故は盛夏ではなく、残暑もひと段落し始めた初秋におきました。
短時間でも高温の環境にさらされると熱中症のリスクがあります。

この時期鳥さんを車に乗せるときは、車内温度に十分お気を付けください。