鳥の診療、動物病院 さつき台動物病院
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阪南市の「さつき台動物病院」は、犬・ネコ・鳥など地域のホームドクターとして幅広い分野の1次診療に従事しています。
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さつき台通信
鳥さんの呼吸器症状について(3)
呼吸器症状の最終回です。今回は重症な呼吸器疾患でみられる症状です。
呼吸促拍(病的)
前回お話した、運動後や気温が暑い時などにみられる生理的な呼吸促拍とは異なり、病的な呼吸促拍は、肺炎や気嚢炎など重篤な呼吸器疾患で認められます。
末期には空を仰ぐような姿勢で苦しそうに呼吸します。
しかし初期段階では、生理的な呼吸促拍と区別がつきません。
見分けるポイントは継続時間です。
運動後の呼吸促拍は一時的なものです。
気温が原因であれば室温を下げれば呼吸は落ち着きます。
しかし重い呼吸器疾患にかかっている場合症状は治まりません。
1日以上続くようであれば要注意です。
チアノーゼ
肺炎や気嚢炎になると、効率よく体に酸素を取り込めなくなります。するとくちばしや脚や爪の色が青色や紫色を帯びる、いわゆる血色が悪い状態になります。
このような状態をチアノーゼといいます。
特にブンチョウでわかりやすいようで、呼吸の異常よりも先に、
くちばしの色の異常に気付く飼い主さんもおられます。
早めの受診をお奨めします
病気の原因にもよりますが、病的な呼吸促拍やチアノーゼの症状が悪化すると、治る確率は低くなります。
元気や食欲があっても、くしゃみや鼻水などがみられたら、
早めに診察を受けることをお奨めします。