地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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鳥さんの呼吸器症状について(2)

前回に引き続き、鳥さんの呼吸器疾患の症状についてお話します。


鼻汁

鼻汁(鼻水)は鼻やのどの炎症でみられます。飲水時に水が鼻に入り、くしゃみとともに鼻汁として排泄することがありますが、これは正常です。比較的鼻汁の量が多いことが特徴です。

これに対し病的な鼻汁は、わずかな量しか排泄されないため見逃しやすくなります。
鼻汁がみられなくても“プシュプシュ”という小さな呼吸音が聞こえるような場合も、鼻汁による鼻づまりが疑われます。

鼻の穴の周囲の羽毛が茶色に変色している、あるいは鼻の穴がふさがっているような場合は、慢性的に鼻汁が出ている可能性があります。

鼻汁がみられる場合は呼吸器疾患にかかっている可能性がありますので、受診されることをお奨めします。

呼吸促拍・開口呼吸(生理的)

呼吸が早いことを呼吸促拍といいます。今回は生理現象で生じる正常な呼吸促拍や開口呼吸についてお話しします。

まず緊張や興奮などドキドキするような場面では鳥さんも心拍数が上昇しそれに伴い呼吸も早くなります。また、いつも以上に飛び回るなど運動量が増加した後などにも見られます。

また体温が上昇した時に、開口呼吸がみられることがあります。この場合体温を下げる行動として、翼を半開きにする行動を伴うことがあります。