地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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ヒナから育てないと人慣れしない?

幼鳥期から育てないと家族に馴れない、という理由で幼鳥をお迎えしたが、
さし餌がうまくできず体調を崩して来院されるケースがあります。


さし餌

さし餌とは、巣立ち前の幼鳥に、親鳥に代わって食餌を与えることを言います。
鳥さんは幼鳥期からさし餌で育てられることで、いわゆる“手乗り”と呼ばれる人慣れした鳥さんになります。
しかし、さし餌をした人にしか馴れないということではありません。
さし餌が終了した若鳥や成鳥でも人慣れした鳥さんであれば、
お迎えした家族の方にも“手乗り”になってくれます。

さし餌の経験がない方は、そのような鳥さんをお迎えすることも考えてはいかがでしょうか。

よく咬まれるんだけど・・・

また、幼鳥期からさし餌で育てたのに、よく咬まれるという相談を受けることがあります。
例えば、家族の中で自分だけが咬まれる、ケージの外ではおとなしく触らせてくれるが、
ケージに手を入れると激しく攻撃してくる、などが多い相談内容です。

鳥さんが攻撃的になるのは、人慣れ以外にも繁殖行動や自己防衛行動などが関係します。
無理に捕まえたり驚かせたりする、あるいはされたと鳥さんが感じると、その人に対して警戒心が生まれます。

また、繁殖期には巣を守ろうとする本能が働くため、ケージ全体を巣と認識している鳥さんの場合、ケージの中に手を入れるだけで攻撃してきます。

自分ならどうしてほしいか

鳥さんが今どんな気持ちでいるのかを考えて接してあげることが、鳥さんとより良い関係を築くことにもつながります。