地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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つがいで飼っていませんか?

一つのケージ(鳥かご)に二羽以上の鳥さんが同居していませんか?
仲良く遊んでいる姿を見ることは、鳥さんを飼う楽しみの一つではありますが、
健康管理という点では難しい部分もあります。


鳥さんが一日にどれぐらいの食餌を食べるのか、どれぐらいの糞をするのか、
日々観察することで体調の変化をよりはやく発見することができます。

一羽でいる場合、餌の減った量はそのままその鳥さんが食べた量であり、
排泄された糞の量もしかりです。

しかし複数で飼っている場合、食べた量も糞の数もケージ内の鳥さんの
合計ということになります。
その中に食欲不振の鳥さんがいても、元気な鳥さんが普通に食べていれば
食餌の量は減るため発見が遅れてしまいます。

また鳥さんは食欲がなくても殻をむくなど食べるふりをします。
一羽でいる場合食べるふりをしても排泄する糞の数が減るため、
より早く食欲不振に気づけますが、
複数羽でいると健康な鳥さんの糞に隠れて病気の発見が遅れてしまいます。

鳥さんは全身が羽毛で覆われているため、痩せてしまっていても気が付きにくく、
また目に見えて元気がない食欲がないと気づいた時点では、
すでに重症であることが多いです。

よって普段から食餌の減り具合や糞の数を観察することは
体調不良の早期発見には大変重要といえます。
別々のケージに離すことは忍びないかもしれませんが、
健康管理のしやすさという観点から、一羽ずつ個別のケージで飼うことをお奨めします。