鳥の診療、動物病院 さつき台動物病院
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阪南市の「さつき台動物病院」は、犬・ネコ・鳥など地域のホームドクターとして幅広い分野の1次診療に従事しています。
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さつき台通信
トリコモナス症
トリコモナス症は、トリコモナスという口の中や食道に寄生する
原虫(寄生虫)が引き起こす伝染性の病気です。
よく見かけるのはブンチョウの幼鳥です
そのほかにはオカメインコやハト、セキセイインコにも見られますが稀です。症状は食欲低下、あくびの増加、粘液を吐くなどから、重症例では口の中に
膿瘍(できもの)ができる事もあります。
また、のどが腫れることで食べ物の通過障害がおこったり、さらに鼻や耳の奥に
感染が広がると、くしゃみや鼻水、結膜炎などの症状が見られます。
重い症状はとくに免疫力の弱い幼鳥に多くみられます。免疫力のある成鳥は
症状を見せる事はあまりありません。
しかし、このような鳥が他の鳥にトリコモナスを感染させてしまう場合があります。
親鳥がヒナに吐き戻した餌を与えるときにおこります
ヒナを迎えた時点ですでにトリコモナスが寄生しているということも少なくありません。そのほかにもさし餌器具を介して、あるいは同居している鳥から飲み水を介して感染
することもあります。
抗原虫薬(虫下し)によって駆除できます
無症状あるいは軽症であれば内服薬のみで治療が可能ですが、重症例では入院治療が必要な場合もあります。
また免疫力の弱いヒナでは症状が悪化すると命を落とす危険性もあります。
感染の拡大防止に努める必要があります
まずは感染の有無を検査し、感染している場合には早期に駆虫することが大切です。また、新しく鳥を迎えるときもすぐに同居させず、感染がないことを確認してから一緒に
することをお勧めします。
とくにブンチョウに関しては、迎えてから早い時期に健康診断を受けることをお勧めします。