地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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多飲多尿

“水をいっぱい飲む”あるいは”おしっこの量が多い”
こういった症状を多飲・多尿といいます。

鳥の尿は固形尿と水分尿にわかれます

多尿とは一般に水分尿が多いことを指します。

また鳥は尿と糞をいっしょに排泄しますので、よく下痢と間違われますが、
糞の形が正常で周りに水分が多いものが多尿、糞自体の形が崩れている
ものが下痢です。

原因

多飲や多尿は健康な鳥でも認められる生理的なものと、病気の症状として
認められる異常なものとがあります。

健康な鳥の生理的な多飲多尿の原因として、食餌の内容、外気温、換羽期、
発情期、精神的ストレスなどが挙げられます。

病的な多飲多尿には、腎臓疾患や糖尿病、肝臓疾患、それに感染症などが
あります。

病的な多飲多尿では常に多量の水分尿を排泄するのに対し、生理的多尿では
一時的なことが多いので診断の目安となりますが、すべてがこれに当てはまる
わけではありません。

正確な診断が必要となります

多飲や多尿はその原因により治療法が異なってきますので、正確な診断が
必要となります。

生活環境や鳥の普段の様子など飼い主さんよりお聞きした情報と、身体検査
や血液検査、レントゲン検査など診察や検査で得られた情報をもとに総合的に
診断します。

何らかの病気で多飲多尿を示しているにもかかわらず、元気や食欲はいつも
通りという鳥もよく見受けますので、元気があるからといって病気ではないとは
言えません。

普段からよく観察しておくことが大切です

水分の多い便が正常という鳥種もいますが、一般に飼われているセキセイインコ
やオカメインコ、コザクラインコ、それに文鳥などは、糞の周りにほとんど水分がない
のが正常です。

糞の周りに尿が多くないか、水を飲む姿をよく見かけるようになっていないか、など
普段からよく観察しておくことが大切です。