地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

さつき台通信

ケージの外は危険がいっぱい

部屋の中で鳥を自由に飛ばしたり、手や肩に乗せたりすることは
鳥を飼う楽しみの一つです。
しかしケージの外に出すこと(放鳥)は危険を伴います。
当院を受診するトリさんの中にも、放鳥時のトラブルは少なくありません。

放鳥時に多いトラブルは、ケガや骨折、中毒そして、ほんとうの放鳥です。

ケガや骨折の中には”放鳥されていることを知らずに踏む””開けたドアで挟む”など、
人とのトラブルが原因となっている事もあります。

沸騰する鍋に足を突っ込んで火傷したという例もあります。

人にとって安全な部屋が鳥にとっても安全とは限りません。

好奇心旺盛な鳥は何でも口にします

放鳥中に異物や毒物を誤食して中毒を起こすことがあります。

例えば鉛を誤食することで中毒を起こします。
鉛など家の中にないと思われるかもしれませんが、魚釣りのおもりや
カーテンのおもり、ハンダなど形として目に見えるものから、塗料などに含まれ
目に見えないものまで、鉛を口にする機会は十分あります。

他にもアボガドなど人にとって安全な食材でも、鳥には中毒を起こすものもある
ので注意が必要です。

小型の鳥では羽切りをしてもある程度自由に飛べます

羽を切っているからといって窓を開けるのは危険です。

放鳥にはリスクがつきものです。

このようなトラブルを避けるには、ケージから出さないのが一番ですが、
出す場合は時間帯を決めることをおすすめします。放鳥している間は
必ず鳥の様子を観察するようにしてください。

時間を決めずに自由に放鳥されている鳥は、ケージに入ることを嫌います。
ケージに入れると出してくれと暴れたり、甘えたりするのでついつい出してしまう
という話をよく聞きますが、しつけも重要です。

ケージから出すリスクを理解し、トリさんを安全な環境で遊ばせてあげて下さい。