地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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火傷

火傷はケージの外でも中でも起こります。



火傷の原因

これまで当院を受診した鳥さんの火傷の原因で、放鳥中に多いのは、
調理中の鍋など熱湯に飛び込んだというものです。

鳥種ではセキセイインコが多いです。

火傷ではありませんが、セキセイインコでは、灯油、食用油など
液体の入った容器に飛び込んで来院するケースも多く見受けられます。

ケージ内での火傷の原因は、ケージ内に設置した保温用のヒーターの上に長時間いる事で、
低温やけどを負うというものです。

コザクラインコに多いです。



症状

鳥さんの場合、火傷を負っても、受傷した皮膚にはすぐに症状が現れません。
早くても翌日、遅いものでは数日たってから症状が現れます。

皮膚にみられる症状としては、赤く腫れる、水ぶくれ、ジクジクする、などが挙げられます。

重症の場合、一週間ほどたって皮膚が黒く壊死することもあります。

火傷の痛みが軽度で、元気食欲がある場合は特に対応が遅れ、
皮膚に異変が起きてから来院されるケースもあります。



すぐに水で冷やすようにしてください

火傷を負った場合、すぐに水で冷やすようにしてください。
そして見た目の症状が軽くても、獣医さんに診てもらうことをお奨めします。

また、患部に軟膏を塗る飼い主さんもおられますが、
鳥さんの場合、軟膏を塗った部分を気にしてかじることが多く、悪化させる原因となりますので、
獣医さんの指示に従ってからにしましょう。



少しの気遣いで防げます

調理中、食事中に放鳥しないこと、
保温ヒーターは直接鳥さんに触れないように、ケージの外側にかけるなど、
少しの気遣いで火傷は防げます。