地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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カンジダ症

カンジダは真菌(カビ)の仲間です。

鳥はカンジダを常在菌として保有しています。
よって、検査でみつかっても直ちに異常という事ではありませんが、
軽度の体調不良でも簡単に増殖するため、
当院では健康のバロメーターとして見ています。



免疫力が低下すると増殖します

カンジダは免疫力が低下すると増殖します。

栄養失調やケージ内の汚れなど、適切でない生活環境は免疫力を低下させます。

また、長時間の移動や寒さなど、様々なストレスも免疫力が低下する原因となります。



腸内環境の変化

腸内環境の変化でもカンジダは増殖します。

健康な鳥さんの消化管内では、善玉菌がカンジダなどの悪玉菌の増殖を抑えていますが、
このバランスが崩れるとカンジダが増殖します。



加熱処理した炭水化物

穀物そのものではなく、加熱処理した炭水化物(パンやご飯など)を与えたり、
果物を与え過ぎても、小型鳥類ではカンジダが増殖する事があります。



治療

重度の体調不良や免疫力低下では、カンジダは組織内に菌糸を伸ばし、
様々な障害を引き起こします(カンジダ症)。このような場合は抗真菌薬で治療します。

当院では、検査でカンジダの増殖を認めた場合、
鳥さんが体調を崩しかけている可能性がある事をお伝えして、
元気そうに見えても注意して観察していただくようお願いしております。