地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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さし餌食べていますか?

幼鳥をお迎えしてから1~2週間で衰弱し来院されることがあります。
さし餌が必要なオカメインコの幼鳥に多く見られます。
さし餌とは、まだひとりで食餌がとれない幼鳥に、親鳥に代わって
人間が給餌する事です。




原因

衰弱の原因としては、食欲不振による栄養失調とそれに伴う免疫力の低下が考えられます。

ほとんどの飼い主さんが正確にさし餌を作り、必要な回数与えておられます。

しかし、必要量食べているかどうかを把握している方は少ないようです。



食べるふりをすることがあります

体調が低下した幼鳥は、食欲がないのに、食べるふりをすることがあります。

これは幼鳥がエサをねだらなければ、
親鳥は食餌を与えないという習性があるためだと考えられます。

親元から離れ、ペットショップ、そしてお家にやってきた幼鳥は、
短期間のうちに環境が激変するため、ストレスを感じています。

しかし、ストレスから体調が低下していたとしても幼鳥は食餌をねだるので、
体調の低下に気付きにくいのです。



ソノウが膨らんでいる事を確認してください

幼鳥がさし餌を必要量食べているかどうかは、
首の付け根にあるソノウに食餌がたまっているかどうかで判断します。

鳥はソノウという食道にある袋に食べた物を貯めます。
さし餌後にソノウが膨らんでいる事を確認してください。

また、糞の排泄量もよい目安になります。
糞の数が減っている場合は、食べている量が減っている可能性があります。



目安は体重の変化

順調に成長しているかどうかの目安は体重の変化で判断します。

月齢にもよりますが、毎日体重が増えているか、少なくとも変化がないのが理想です。
減少し続けるようであれば要注意です。