地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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発情させない環境づくり④

発情させない環境づくりについての第4回です。



鏡にうっとり、止まり木が恋人?

前回、鳥さんはワンちゃんやネコちゃんと異なり、
人にも発情するのでご注意くださいという内容でお話しさせていただきましたが、
鳥さんの発情対象は生き物だけではありません。

鳥さんは、ケージ内や室内の”物”にも発情する事があります。



特に多いのが鏡です

発情対象として特に多いのが鏡です。

鏡に映る自分の姿に発情し、鏡に向かってさえずったり、
求愛行動である食べ物の吐き戻しをしたりします。

またケージ内に鏡がない場合でも、室内に放鳥した際に、
鏡に一直線に向かいずっとしゃべっている鳥さんもいます。



次に多いのが、ケージ内の玩具類

次に多いのが、これもケージ内に設けられたおもちゃ類で、
中でも光沢のある鈴などの金属製のものに発情する鳥さんを多く見受けます。

鏡同様、対象物にさえずる、つつく、吐き戻しをするなどの発情行動が見られます。

その他、止まり木、特に天然木の枝を利用した止まり木の突起部分、
ケージのちょっとした出っ張り、エサ入れの角など”これのどこが良いの?”
と思うような物が発情刺激になるようです。



健康で長生きしてもらうにはとても大切な事です

解決法は、発情している物を取り除く事です。

鏡や鈴は取り除く、止まり木やえさ入れは、他の形状のものに交換します。

また、今は発情対象になっていなくても、
特に鏡や金属製のおもちゃは今後発情する可能性が高いので
最初から入れないか、外すほうが良いでしょう。

これまで4回にわたって発情対策についてお話ししましたが、
鳥さんに健康で長生きしてもらうにはとても大切な事です。