鳥の診療、動物病院 さつき台動物病院
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阪南市の「さつき台動物病院」は、犬・ネコ・鳥など地域のホームドクターとして幅広い分野の1次診療に従事しています。
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さつき台通信
発情させない環境づくり②
巣箱は必要ない
ケージ(鳥かご)の中に、巣箱やつぼ巣を入れている飼い主さんがおられます。理由をお聞きすると、巣に入って寝るからという答えが多いです。
しかし、鳥は巣で休む(寝る)という習性はありません。
巣を利用するのはヒナを育てるためです
鳥が巣を利用するのはヒナを育てるためです。繁殖期を迎えると、鳥はヒナを育てるのに適した場所を探して繁殖します。
セキセイインコで使う四角い木の巣箱や、ブンチョウで使うつぼ巣などは、
繁殖させるために使用するものです。
巣の存在は鳥さんが発情する要因となり、常にケージ内に巣箱を設置することは、
鳥さんが発情をし続ける原因となります。
ですから、ケージ内に巣箱を常設する事は避けた方が良いでしょう。
巣箱がなくても・・・
巣箱を設置していなくても、他の物に対して巣作りに適した場所と鳥さんが認識している場合もあります。
例えば、テントなど筒状のものを入れると巣と認識する事があります。
また、糞切り網を外しているような場合、ケージに敷いている紙の下に潜り込んだり、
紙を細く切る事がありますが、これも巣作りをしているものと思われます。
その他、餌入れに入る、ケージの隅やヒーターの下、おもちゃの隙間に潜り込むのも、
繁殖に適した場所を探す行動と考えられます。
このような場合は発情の原因となりそうなものを早めに取り除く方が良いでしょう。
ケージそのものを巣と認識しているような場合は、
ケージの設置場所を変えてみるのも良いかもしれません。
次号に続く。