地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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バンブルフット

足の裏が腫れる、あるいはしこりができて痛みを伴うような症状を
バンブルフットあるいは趾瘤症(しりゅうしょう)と呼びます。



原因

原因は、肥満や腫瘍そして腹水による体重の増加、片方の足の障害、
老化などによる握力の低下、太さや材質の合わない止まり木の使用など、
足の裏に負担がかかるような条件が重なる事により発症します。



症状

初期の段階では、足底の一部が赤くなったり、わずかに腫れたりしますが、
痛みが少なければ脚を挙げるなどの症状は見られません。

病状が進行し痛みが増すと、脚を挙げたり動きが鈍くなったりします。

細菌に感染してしまうと、症状はさらに悪化します。



治療

治療には、痛みや炎症を抑える薬を使います。
また、感染がある場合は抗菌剤も使用します。

重症の鳥さんでは、患部を除去する手術をすることもありますが、
地面や止まり木に接する部分ですから、こじらせてしまうと長期間の治療が必要となり、
鳥さんにもストレスをかけてしまいます。

ですから、バンブルフットにならないように予防する、あるいは早期発見が重要です。



予防する事が大切です

予防に大切な事は適切な食餌による栄養と体重の管理です。
体重の管理には運動も有効です。

また、ケージに付属されている止まり木は太さが均一で、足底の同じ個所に負担がかかるため、
天然の木の枝を使用し、足底にかかる体重を分散するのも良い方法です。

止まり木が糞で汚れていると、小さな傷から細菌が感染する可能性が高くなります。
止まり木をこまめに掃除することもお忘れなく。