鳥の診療、動物病院 さつき台動物病院
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阪南市の「さつき台動物病院」は、犬・ネコ・鳥など地域のホームドクターとして幅広い分野の1次診療に従事しています。
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さつき台通信
メガバクテリア症
メガバクテリア症は、鳥に胃腸障害をもたらす感染症です。
発見当時、他の菌に比べて大きいことから、メガ(大きな)バクテリア(微生物)と呼ばれるようになり、その名前が定着しましたが、原因はマクロラブダスという
子嚢菌類(カビ)です。
他にもAGY症、マクロラブダス症などの呼び名があります。
知名度はまだ低いですが、20年ほど前から知られています。
感染の報告が最も多いのはセキセイインコですが、最近はオカメインコでの感染報告も増えています。もちろんその他の鳥種でも確認されていますので
注意が必要です。
症状は吐き気・嘔吐のほか、元気・食欲低下、おなかを蹴る・うずくまるなどの
腹痛行動、未消化便の排泄などが認められます。
さらに症状が進むと、胃出血を起こし死に至る場合もあります。
逆に感染しているにもかかわらず、長期間症状を示さない鳥もいます。
主に親鳥がヒナに食餌を与えるときに感染が起こります。
鳥の購入時には、すでに感染しているといったケースも多く見受けられます。その他、同居している鳥同士の求愛性給餌や糞で汚れた羽根の羽繕いなどが
感染の原因として考えられます。
ストレスや免疫力の低下に伴い発症しやすい。
メガバクテリア症は、ストレスや免疫力の低下に伴い発症しやすくなりますので、 食餌をはじめとした飼育環境を整えることが、発症を未然に防ぐポイントと なります。 もちろん早期に発見し、発症する前に駆除することが大切です。 セキセイインコの胃癌にマクロラブダス菌の関与が疑われる、といった報告も ありますので一度で検査を受けることをお勧めします。糞便検査で見つけることができますので、鳥への負担はありません。
無症状、あるいは軽症の場合は内服薬で治療することが可能です。