鳥の診療、動物病院 さつき台動物病院
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阪南市の「さつき台動物病院」は、犬・ネコ・鳥など地域のホームドクターとして幅広い分野の1次診療に従事しています。
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さつき台通信
痛風
鳥が摂取したタンパク質から出る老廃物を尿酸と言います。
この尿酸は腎臓からおしっことして排泄します。そのため、腎臓の機能がおちると尿酸の排泄が減ってしまい体内に蓄積されます。
蓄積された尿酸が結晶化し、内臓や関節に沈着して障害をもたらす病気を痛風と言います。
原因
腎臓の排泄機能がおちる以外にも、痛風の原因には、脱水、ビタミン・ミネラルの過剰摂取や不足、タンパク質の過剰摂取、冷え込み、感染症、中毒、遺伝など、さまざまなものがあります。
セキセイインコに多くみられます
痛風は内臓痛風と関節痛風に分類されます。内臓痛風は、尿酸の結晶が臓器に沈着する状態で、進行が早くまた体内で発生するため、
発見が困難で、突然死も珍しくありません。
関節痛風は主に足に認められます
初期症状は、足を上げている、止まり木に止まれないなど、足の動きに症状が現れます。病状が進行すると、足の関節周囲に乳白色の小さなシコリができ、食欲や元気がない、
羽を膨らます、など全身症状もあらわれます。
ここまで進行すると治すことは困難な場合が多いです。
治療
治療には尿酸の排泄を促す薬や、鎮痛剤などが用いられますが、鳥の痛風は未だ解明されていないことも多く、こういった薬で効果がでる場合もあれば、出ない場合もあります。
腎不全用のペレットにきりかえることで、改善がみられることもあります。
バランスの良い食餌を与える、急な冷え込みに備える、放鳥時に異物を食べてしまわないように
注意するなど、飼育環境を見直すことで痛風の発症率は下がると考えられます。
また、ペレットを常食にすることで、痛風になってしまった場合の処方食への移行もスムーズになる
と思います。