鳥の診療、動物病院 さつき台動物病院
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阪南市の「さつき台動物病院」は、犬・ネコ・鳥など地域のホームドクターとして幅広い分野の1次診療に従事しています。
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さつき台通信
卵塞症(卵づまり)
卵塞症とは卵づまりのことです。
卵がお腹のなかにあるものの、産卵できない状態を言います。
原因
卵塞症の原因には、カルシウム不足、環境ストレスなどがあげられます。卵殻(卵のカラ)には多くのカルシウムが含まれています。
体内のカルシウムが不足してくると、正常な卵殻が作れなくなり、異常な形、
あるいは柔らかい卵が作られます。
その結果、卵管をうまく通過できず、つまってしまいます。またカルシウムは
卵管を収縮させるのに必要なため、これが不足すると卵管の収縮不全を起こし、
これもまた卵塞症の原因となります。
初産や過産卵の鳥で、多く見受けます
カルシウム不足の原因には、偏った食事内容のほか、日光浴不足があげられます。カルシウムの吸収にはビタミンD3と紫外線が必要なためです。
環境ストレスというのは、気温、騒音、匂い、他の動物など様々な要因が考えられますが、
これからの季節は、温度管理に気をつける必要があると思います。
卵塞症は、小型の飼鳥でよく見かけますが、その中でも初産や過産卵の鳥で多く見受けます。
症状
症状は、食欲元気が無くなる、ケージの床でうずくまっている、呼吸があらい、などが認められますが、無症状のこともあります。
また卵が1つ詰っていても、極端にお腹が膨らむことはないので、無症状の場合は、
発見が遅れる事もあります。
治療法は、カルシウムの注射投与、腹部を圧迫して卵を排出させる、開腹手術による
卵の摘出(帝王切開)など、症状により選択されます。
正常では約24時間で産卵します
予防法は、カルシウム、ビタミンD3など、ビタミン・ミネラル類をバランスよく含む食餌の給与、そして日光浴です。
注意したいのは、窓越しの日光浴では、紫外線がガラスに遮られ、鳥さんまで
必要な量が届かないということです。
慣れている子であれば、お腹をそっと触ってみるのもいいかもしれません。
正常では、卵が体内で作られ始めてから約24時間で産卵します。
卵を確認してから2日以上産まなければ、それは何かの異常を示しています。