地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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冬の室温管理 その2 (病気の鳥さん)

前回に引き続き、鳥さんの室温管理についてのお話です。
今回は体調を崩している鳥さんについてです。


30℃で保温することが必要

健康な鳥さんの場合、虚弱体質や発情の原因となるため
必要以上の保温は避けた方が良いですが、
体調を崩している鳥さんには適切な温度管理が必要です。

体調を崩している原因にもよりますが、
ほとんどの場合30℃で保温することが必要となります。

30℃に保つには?

冬場にケージを30℃に保つにはどうすれば良いでしょうか?

ペット用ヒーターをケージに吊り下げても、
冬はケージ内の温度が30℃まで上昇しないことも多く、
病鳥の管理が難しくなります。

そのような場合はヒーターをつけたケージ全体をおおい、
熱が漏れないようにします。

毛布などでおおうとケージ内が暗くなり、鳥さんは食餌がとれなくなるので、
必ず透明な物でおおうようにします。

サーモスタットを併用します

ヒーターをつけてケージをおおうと
ケージ内の温度が30℃以上に上がりすぎる危険性もあるため、
温度感知センサー(サーモスタット)を併用し、
30℃以上の高温にならないように設定します。

小さなヒーターでは30℃に達しないことがあるので、
そのような時はより大きなヒーターを使用します。

サーモスタットの設定温度は参考程度にとどめ、
温度の確認は必ずケージ内に温度計を置いて行うようにしましょう。

用意してくと安心です

水槽や植物用のミニ温室にヒーターとサーモスタットを設置し、
その中に鳥さん用の小さなケージや水槽を入れる方法は、
温度がより安定するのでお奨めです。

鳥さんの急な体調の変化に備えて、このような装置を用意してくと安心です。