地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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鳥さんの在宅看護について

今回はご自宅での鳥さんの看護について、
特に飼い主様からの質問が多い内容についてお話しします。


保温の目安

鳥さんの体調がすぐれない時にまずしていただきたいことは保温です。

衰弱した鳥さんは、体温を維持するための力が低下しているため
低体温になりやすい傾向にあります。その結果、さらに体力を消耗します。

保温の目安は30℃です。鳥さんの様子を見ながら30℃付近で微調整します。

保温器具を事前に揃え、ケージ内が30℃に保てるか、
テストしておくことをお奨めします。

昼間はケージ内は明るく保つ

静かに寝かせてあげたいという気持ちから、
ケージ内を暗くするほうが良いのかという質問を受けます。

ストレスを与えないためにも静かな環境は必要ですが、
暗くすると鳥さんは食餌ができないため、ますます食べなくなる可能性があります。

状況にもよりますが、特に食欲不振の兆候が認められる鳥さんでは、
ケージ内を明るく保つようにしたほうが良いと思います。

止まり木は外したほうがよいのか

我々の感覚では、しんどい時は椅子に座ったり横になるほうが楽ですが、
鳥さんは、調子が悪くても止まり木に止まりたがる傾向にあるように思います。

もし迷ったら止まり木をすべて外すのではなく、まずは鳥さんの様子を見ながら、
落下防止のため低い位置につけるなど配置や本数を変えることをお奨めします。

エサ入れなどの配置や個数も同様です。