地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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コクシジウム症

コクシジウムとは寄生虫の仲間です。
鳥さんのコクシジウムはブンチョウによく見られますが、
ほかの鳥でもまれに見られます。


感染経路

 コクシジウムは鳥さんの腸で増殖し、糞とともに排泄されます。
体外に排泄されたコクシジウムは外部の環境や消毒にも強く、長期間生存できます。
この排泄されたコクシジウムを鳥さんが口にすると感染してしまうのです。

症状

コクシジウムに感染するとどうなるのでしょうか。
コクシジウムは腸の細胞内で増殖するため細胞が破壊されます。
更に傷ついた腸の細胞に細菌が感染するなどして腸炎を起こす原因となります。
コクシジウムが寄生していてもまったく症状がみられない鳥さんから、
軟便や下痢便、さらには血便を伴い死亡してしまう鳥さんまで症状は様々です。
このような症状の違いは、鳥さんの免疫力と関係があると考えられています。

検査及び治療

コクシジウムに感染しているかどうかは糞便検査で確認できます。
寄生数が少ない場合は毎回糞便に排泄されないこともあるため、
複数回の検便が必要な時もあります。
寄生が確認されたら駆虫剤で駆除しますが、
場合によっては駆除に時間がかかることもあります。

予防

コクシジウムによる腸炎などの病気を未然に防ぐには、定期的な検便による早期発見と、
免疫力を維持するためにバランスの良い食餌やストレスのない生活環境が大切です。