地域のホームドクターとして、愛する動物の健康をサポートします。またさつき台動物病院では、鳥の診療/専用の入院設備も整えています。

さつき台通信

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自宅で健康チェック その2

前回に引き続き、お家で簡単にできるトリさんの健康チェックについて
お話します。



飲水量をはかる

飲み水の量をはかる利点は2つあります。

1つは糖尿病、腎臓病など異常に多く水を飲む(多飲)病気を早期に発見できる事です。

2つ目は内服薬を飲み水に入れて与える場合に飲水量がわかっていると
より正確に与える事ができる事です。

トリさんが1日に飲む水の量は、だいたい体重の10~20%程度といわれていますが、
あくまで基準です。実際には気温や食餌内容など生活環境にも左右されるので
個体差はあります。

ですから、おうちのトリさんが普段どれぐらいの量の水を飲んでいるのかを知っておくことは
病気の早期発見に役立ちます。

飲水量のはかり方ですが、まず同じ量の水を2つ用意します。
1つは飲み水の入れ物に、もうひとつはトリさんが飲めないようにケージの外に置きます。
翌日飲み水の残量とケージの外に置いた水の残量をはかります。

飲み水はトリさんも飲みますが、蒸発もします。
水をケージの外に置いておくのは蒸発分をはかるためです。

飲み水の減った量に蒸発した分を差し引けば、トリさんの飲んだ量がわかります。

少し面倒くさいですが、時間に余裕がある時にはかっておくと
後々役に立つことは間違いありません。

前回お話しした、食餌量と体重測定、そして今回の飲水量がわかれば、
体調の変化をなかなか我々に見せないトリさんの異変にも、いち早く気づくことができます。