鳥の診療、動物病院 さつき台動物病院
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阪南市の「さつき台動物病院」は、犬・ネコ・鳥など地域のホームドクターとして幅広い分野の1次診療に従事しています。
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さつき台通信
備えあれば憂いなし
トリさんの元気がない、でも今すぐ動物病院に連れていけない。
今回はそのような場合の応急処置についてのお話です。
膨羽(ぼうう)
全身の羽毛を逆立てて膨れたように見える状態を膨羽(ぼうう)と言い、トリさんの体調が悪い時にみられる最も多い症状です。
これはダウンジャケットのように、羽毛の間に空気をためて温め、
体温低下を防ごうとする行動です。
保温が必要です
膨羽が認められた時は保温が必要です。すぐに動物病院に連れて行くことができないような場合は特に重要です。
保温に適した温度は25~30℃ですが、
膨羽が治まり逆に暑そうにし始めたら温度を下げるなど、
トリさんの様子を見ながら調節する必要があります。
保温方法
保温方法は主に小動物用のヒーターを使いますが、ヒーターだけではケージ内の温度が上がらない場合は、
ケージを覆う必要があります。
この時、光をさえぎる素材で覆うと、
トリさんは暗くて餌を食べることができません。
透明な素材で覆ってください。
そして適正温度になっているか必ず温度計を設置して確認してください。
出かける時にはケージ全体を覆わないなど、
温度上昇した時のトリさんの避難場所を設ける工夫も必要です。
水槽と温度センサー(サーモスタット)とヒーターで作る簡易温室は、より効果的です。
応急処置です
今回ご紹介した方法は、膨羽に対する応急処置です。そのまま何日もお家で様子を見ることは避けてください。
トリさんが体調を崩してからあわてることがないよう、
このような保温設備の準備をおすすめします。
またすでにヒーターをお使いの方は、適正温度で管理ができているか、
温度計を設置し確認することをおすすめします。